サンシュユ(山茱萸)はミズキ科の落葉小高木。春に枯れ木のような枝に先ず黄色い花が咲き出すのがサンシュユ。そのため、「ハルコガネバナ」とも呼ばれ、春の黄色の花と秋の赤い実がサンシュユの大きな特徴です。サンシュユの実はピラカンサの実より大きく、柔らかで、「アキサンゴ」とも呼ばれます。
サンシュユは中国と朝鮮半島が原産で、享保年間(1720年頃)に薬用樹として日本へ渡来しました。サンシュユの秋に熟す赤い実にはビタミンCが豊富に含まれています。
サンシュユは亨保年間(1716~1736)に薬用植物として導入されました。薬用になるのは実で、真っ赤に熟した実から種子を抜き、乾燥させたものは山茱萸(さんしゅゆ)で、煎じたものを強壮薬や腰痛、めまいなどの薬として用いました。
*サンシュユとそっくりなのがセイヨウサンシュユで、私には識別できません。

