キツネノマゴ科のコエビソウ

 コエビソウ(小海老草)はメキシコ原産の常緑低木で、やはりキツネノマゴ科。花のつく穂が苞(ほう)に覆われていて、その形が小海老の尻尾に似ていることが名前の由来。

 5月頃になると、樹高50~120㎝の茎頂部に穂状花序を見せる。赤茶色で鱗状に重なっているのが花のように見えるが、これは苞で、花は細長い白色の唇状花。開花期は5月~10月。微妙に折れ曲がった花(苞)は茹でたエビが重なったようにみえる苞の先端から白い花を咲かせる。花は穂状に集まって咲き、咲き終わったあとも苞が残って赤く色づく。花本体は筒状で、下方の花びらには赤い斑点が並ぶ(画像)。

 また、「ベロペロネ」という名前はギリシア語のベロス(矢)とペロネ(帯)の2語からなり、雄しべの先端に付く2つの葯(やく)が帯状の幕でつながれ、矢のようなかたちになることに由来する。

*「ベロペロネ」と呼ばれているのはメキシコ原産のブランディゲアナとその園芸品種(最初の二枚の画像)。他に苞がライトグリーンになるイエロー・クイーンがある(最後の二枚の画像)。

*キツネノマゴ科(Acanthaceae)は約220属4000種が世界に分布し、日本には5属6種が自生する。科名は「とげ」の意味で、この科のアカンサスには鋭いとげがある。