ビブルヌム ティヌスの花と実

 昨年の3月に運河沿いの緑道で満開の花を見つけたのだが、これが舌を噛みそうな名前の植物でした。学名のViburnum tinusをそのままカタカナ表記したのが上記のタイトル。別名がトキワガマズミで、レンプクソウ科ガマズミ属。原産は地中海沿岸で、日本には昭和初期に渡来。数日前に見ると、白い花と藍色の実がついています。

 ビブルヌムは高さ2~7m、株幅3mほどになる常緑低木で、まるい樹形になります。葉は対生する単葉で、長さ4~10cm、幅2~4cmの狭卵形となり、表面には光沢があります。花はつぼみの時は紅色を帯び、白色か淡いピンク色で、香りがあります(画像は白色)。四季咲き性で、春にも秋にも花をつけます。花の後には長さ5~7mmの青い実がつき、黒っぽい藍色に熟します(画像)。