シシユズの実

 子供の頃、親戚の家の庭に大きなユズの木があり、ユズの実も知っていたのですが、シシユズを知ったのは湾岸地域に来てからです。その形とサイズにビックルしました。画像は緑の実、色がつき出した実、そして、11月末頃の黄色になった実です。

 シシユズ(獅子柚子)、またはオニユズ(鬼柚子)はユズではなく、ブンタンの仲間です。そのためか、ユズのような強い香りは無く、ほのかに柑橘類の香りがする程度。とても大きな実で、直径が20㎝前後にもなります。そのため、「鬼柚子」、「獅子柚子」と呼ばれてきました。

 シシユズは皮が厚く、表面が凸凹していて、表皮と果肉の間には文旦と同じようにかなり厚く白い綿が詰まっています。ですから、シシユズは他の柑橘類のように果肉を楽しむ果物ではないようです。とはいえ、そのグロテスクな表面とサイズは十分に魅力的です。