シシユズの青い実

 昨日柑橘類の実について記したが、どれもよく似ていて、区別が厄介だった。そこで、今日の画像を見て、昨日のものと比べていただきたい。すると、今日の青い実は明らかに昨日の青い実のどれとも違うことが一目瞭然である。大きさも一回り大きく、その表面の凸凹が際立っている。

 この異様にみえる柑橘類はシシユズ(獅子柚子)、またはオニユズ(鬼柚子)。シシユズはユズではなくブンタン(文旦)の仲間。そのためか、ユズのような強い香りは無く、ほのかに柑橘類の香りがする程度である。とても大きな実で、直径が20㎝前後にもなる。

 皮が厚く、表面が滑らかではなく、表皮と果肉の間にはブンタンと同じようにかなり厚く白い綿が詰まっている。シシユズは他の柑橘類のように果肉を楽しむ果物ではなく、果肉だけを食べると甘味が少なく、酸味も締まりがないボケた味がする。生食しても美味しくないので、もっぱら、ジャム、マーマレード、ピール等に加工して使われている。

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