タムシバ(ワダズ メモリー)の花

 ヤクシマシャクナゲをイギリスに紹介した和田弘一郎がワシントン大学に送った種子から選抜された品種で、従来コブシとタムシバの交雑により生まれたものとされてきましたが、植物学的に検討し直した結果、現在はタムシバの園芸品種と考えられています。タムシバの血を受け継いで、香りのある白花を咲かせます。花は葉が出る前に咲き、6枚の花被片は平開します。湾岸地域ではその白い花が今満開です。

 新葉はブロンズ色を帯び、秋には黄葉します。コブシは花の底部に1(~2)枚の葉がつき、タムシバにはつきません。葉はコブシが倒広卵形、タムシバは長楕円形をしており細長い。ハクモクレン(同形大の花被片9枚)と違ってコブシ、タムシバは花弁6枚です。

f:id:huukyou:20220406221002j:plain

f:id:huukyou:20220406221043j:plain