オニヤブソテツの胞子嚢群

 オニヤブソテツはオシダ科の常緑シダ植物です。日当たりの良い場所から木陰などの暗い場所までの様々な環境で生育し、深い緑色で光沢のある堅い葉を茂らせます。そのため観賞用として湾岸地域でもあちこちで見ることができます。冬枯れの中で綺麗な深緑色が目立ちます。

 オニヤブソテツはシダ植物ですから、花は咲かず、葉は長さが15~60cm、幅が15~25cmと大きく、7~18対の側羽片をもつ奇数羽状複葉になっています。葉の裏に胞子をつけて繁殖しますが、それは胞子嚢群と呼ばれ、円形で、裏面全体に散らばっています(画像)。胞子嚢群は葉の裏面の全面につき、包膜はまるく、中心が黒くなり、縁は灰白色です。

 解毒、殺虫の作用があり流行性感冒,鉤虫症,回虫症などに用います。

f:id:huukyou:20211223041327j:plain

f:id:huukyou:20211223041344j:plain

f:id:huukyou:20211223041359j:plain