2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

最近のカタカナ表現を読み解きながら…

日曜の朝のラジオ体操の「頭の体操バージョン」として、カタカナ日本語をランダムにピックアップし、レヴューしてみよう。この文が心地よく聞こえる理由、耳障りの雑音に聞こえる理由は人それぞれだが、それにしても「カタカナ訳語」が増えたものである。ラ…

エキナセアの花

一瞬ギョッとするようなエキナセアはキク科ムラサキバレンギク属の耐寒性宿根草です。別名のムラサキバレンギクは、花びらが満開になると垂れ下がり、纏(まとい)を飾る馬簾(ばれん)のように見えることから命名されたと言われています。 エキナセアは、花…

ハマボウの花

豊洲にはハマボウが多い。それらが7月中旬には一斉に花をつけた。ハマボウの開花時期は7月から8月まで。黄色のとても爽やかな花で、「浜に生える朴の木(ほおのき)」からハマボウ(浜朴、黄槿)となった。豊洲の場合は海に近いせいで多いのではなく、単に…

素人判断

昨年の夏にコガネムシ、カナブン、アオハナムグリ、シロテンハナムグリの記事を掲載したのだが、その時のコガネムシの画像は(より正確には)アオドウガネのようである。アオドウガネは緑のコガネムシとも呼ばれていて、素人の早とちりという訳でもないよう…

トレニアカタリーナの小世界

プランターや花壇の一部に目立たないように植えられているのがトレニア。脇役だが、意外に自己主張するというのが私の勝手な想像。その花を見つめていると、その小さな世界に引き込まれ、別の小宇宙に思いを巡らしてしまう。トレニアは毎日の暑さにめげず、…

メタバースの「メタ」とは?

最近よく聞く「メタバース(Metaverse)」は英語の「超、メタ(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語。メタバースはコンピューターやコンピュータネットワークの中につくられた3次元の仮想空間のこと。「ウェビナー(Webinar)」が「Web」と「…

ヤマハギの花

湾岸地域にはマメ科のヤマハギ(山萩)やミヤギノハギ(宮城野萩)がよく植えられている。ヤマハギはハギ属の一つで、日本各地の山野に生える落葉半低木。少し前からヤマハギが花をつけている。秋の七草の一つとして古くから日本人に親しまれてきた。『万葉…

ルドベキア「ヘンリー・アイラーズ」の花

オオハンゴンソウ属(Rudbeckia)の原産地は北アメリカです。多年草のルドベキア・ラシニアタ(R. laciniata)は日本では「オオハンゴンソウ」と呼ばれ、特定外来生物に指定され、駆除の対象になっています。ですから、妙高戸隠連山国立公園のいもり池周辺や…

ハマゴウの花

「ハマゴウ」という名前は「浜を這う」という意味だった。葉を風呂に入れるといい香りがする。平安時代の『延喜式』、『本草和名』では蔓荊子(はまはふ)、波万波比(はまはひ)などと呼ばれ、茎が砂の上を這うので「浜這い」。その後、実、葉、樹が精油分…

ロベリア・カルディナリス、枢機卿の花

サルビアの緋色に負けないのがロベリア・カルディナリスの緋色。別名「枢機卿の花」はカトリックの枢機卿が着用した赤いローブに由来しています。和名は「べにばなさわぎきょう(紅花沢桔梗)」。 ロベリア属はカナダ南部からテキサス州、メキシコ、コロンビ…

サルビアの花

シソ科アキギリ属のサルビア(Salvia splendens)はブラジル原産。和名はヒゴロモソウ(緋衣草)で、燃え立つような濃い鮮やかな赤色の花が群れ咲く様子を彷彿させる。サルビア属は900種ほどありますが、最もポピュラーで親しまれているのはこの赤い花を咲かせ…

ピラミッドアジサイ(ノリウツギミナズキ)の花

ノリウツギの花は既に紹介したが、その園芸種の一つがピラミッドアジサイ(和名はノリウツギミナズキ)である。ノリウツギの花のすべてが装飾花になったのがピラミッドアジサイだと考えると、わかりやすいのではないか。遠目にはアジサイのアナベルそっくり…

ハンショウヅルの花

キンポウゲ科センニンソウ属のクレマチスは丈夫なツルを伸ばし、花を咲かせます。「蔓性植物の女王」のクレマチスは北半球に野生で生えている植物です。樹木など、近くのものに蔓を絡ませて生長し、大きい物だと5m以上になります。 中国原産の「テッセン」…

ノリウツギの花

ノリウツギはアジサイの仲間だが、円錐形の花序(花房)をもつため、ガクアジサイによく似ている。開花期もアジサイより遅く、まだ咲いている。花弁のように白く円錐花序を彩るのは「しべ」が退化した装飾花の萼片である。 開花は6~8月で、小さな花がまば…

ノシランとジャノヒゲ

ジャノヒゲとノシランの学名を比べてみよう。ジャノヒゲはOphiopogon japonicus、ノシランはOphiopogon jaburanである。「Ophiopogon」は、ギリシャ語の「ophio(蛇)、pogon(ひげ)」からの合成となっている。「Ophiopogon」は日本語の「蛇のひげ」を直訳…

エリンジウムの花とルリチュウレンジ

花も葉も一般的にイメージされるエリンジウムとは相当異なる草姿なのがエリンジウム・ユッキフォリウム(Eryngium yuccifolium)。花の形は球に近く、花の色は地味(灰色のような白花)である。別名はガラガラヘビ・マスターで、ガラガラヘビによるかみ傷を…

アフリカンマリーゴールドの花

キク科マンジュギク属のアフリカンマリーゴールドの和名は「千寿菊」で、開花期は5月~11月と長い。アフリカンマリーゴールドはマリーゴールドのアフリカ種のことだが、原産地はメキシコ、中央アメリカ。16世紀にヨーロッパに渡り、広く栽培され、その後スペ…

アヤメ科のクロッカスとグラジオラスの花

クロッカスもグラジオラスもアヤメ科ですので、これまでのアヤメ科の植物と同じような花の特徴を持っています。 ハナサフランがクロッカスの別名で、花びら(花被片)は6枚です。当然ながら、外花被片と内花被片が3枚ずつ。 グラジオラスの花期は6月~10月。…

アヤメ科のシャガとニワゼキショウの花

シャガの外花被片のふちは細かく切れこみ、中央部に橙黄色の斑点ととさか状の突起があり、そのまわりに淡紫色の斑点があります。内花被片はやや細く、先は浅く2裂しています。花柱の裂片の先は2裂し、さらに細かく裂け、花弁のように見えます。雌しべの先端…

ハコネウツギの果実

ハコネウツギはスイカズラ科の落葉樹で、湾岸地域の公園では珍しくない。箱根辺りに多く見られたため、地名から命名されたが、かつて箱根辺りに植栽された種が野生化したと考えられている。 5月から6月にかけて咲く花は開花中に色素が変化し、白色から順次…

アヤメ科のチリアヤメ(ハーベルティア)

チリアヤメは南米原産の多年草。チリアヤメの「チリ」はその原産国の一つです。昨年のオリンピックの工事で土が入り、今年はチリアヤメを見ることができませんでした。野生化したチリアヤメはなかなか頑丈なアヤメ科の植物。チリアヤメは、芝生の中などに点…

オミナエシの花

オミナエシ(女郎花)は秋の七草の一つだが、暫く前から咲いている。数本の茎をまっすぐに伸ばして株立ちになり、先端に多数の黄色い花をつける。花房は全体で15~20cmほどの大きさがある。6月から9月にかけて花を開き、相当期間楽しむことができる。同じ黄…

モクゲンジの花と実

画像のモクゲンジは高さ15mほどある落葉樹。センダンのような葉で、枝先に長さ15~40cmの大きな円錐花序を出し、径1cmほどで黄色い4弁花を多数つける。画像の花は1か月ほど前のもの。花弁は強く反り返り、赤い付属体がつき、基部は短い爪となる。 果実は長さ…

ディエテス・ビコロルの花(2)

スイレンボク(睡蓮木)は盆栽に使われ、スイレンに似た小さな花をつけるため、睡蓮木と呼ばれます。花は春から秋まで咲き、その花は10弁花にしか見えませんが、実は5弁花で、花弁に似た5枚の萼(がく)をもっています(画像)。常緑アヤメの花弁と萼につい…

過疎と過密の間

コロナ禍で「過密」という単語がよく使われましたが、過密と過疎はコロナ以前から人口に対してよく使われてきました。コミュニティーデザイナーの山崎亮さんは「適疎」の状態を過疎地域で実現しようとしています。適切な数値ということで、過不足なし、適度…

アコウの実

沖縄の風景を代表する木は気根を垂らしたガジュマル。同じように気根を垂らすアコウは樹高20m程になるクワ科の半常緑高木で、西日本、九州、沖縄の沿海部に見られるイチジクの仲間。幹を伝うヒゲのような気根や、露出した根が入り乱れる姿が特徴的で、中国…

お詫びと訂正

昨年の8月22日に画像付きでクサギカメムシを紹介したのですが、それはクサギカメムシではなく、キマダラカメムシであることがわかりました。お詫びを申し上げます。昨年の画像と本日の画像を見比べて下さい。二つは共にキマダラカメムシです。 キマダラカメ…

ディエテス・ビコロルの花(1)

これら4枚の画像の花色は肉眼ではほぼ同じに見えます。光の加減で白ともクリーム色とも言えてしまうのですが、実際はとても淡いクリーム色です。その見事な色に魅了され、1か月以上その花の名前を探していたのですが、どうやら特定することができました。 名…

少子高齢化

「少子高齢化」という単語を聞いたり、読んだりしない日はまずありません。それほどポピュラーになってしまった語彙で、あらためてそれが何を意味しているかを考え直す人はまずいないでしょう。少子高齢化とは「少子化」と「高齢化」が共に集団に起こる状態…

オシロイバナの花

オシロイバナ(白粉花、白粧花)はメキシコ原産で、江戸時代始めごろに渡来。美しい花のため観賞用に栽培されましたが、今では広く野生化していて、湾岸地域でもあちこちで咲いています。開花時期は6月末から10月末頃。タネをつぶすと、白粉(おしろい)のよ…