ロベリア・カルディナリス、枢機卿の花

 サルビアの緋色に負けないのがロベリア・カルディナリスの緋色。別名「枢機卿の花」はカトリック枢機卿が着用した赤いローブに由来しています。和名は「べにばなさわぎきょう(紅花沢桔梗)」。

 ロベリア属はカナダ南部からテキサス州、メキシコ、コロンビア北部までの広い範囲に分布する多年草で、園芸では「宿根ロベリア」と呼ばれています。川沿いの湿地や沼地に生えていて、長さ4cmほどの非常に鮮やかな緋色の花を多数総状花序に咲かせます。葉は披針形で無毛、葉の縁や茎は紫色をしています。日本にもサワギキョウLobelia sesifolia)など三種が自生しています。

 ロベリアは有毒なアルカロイドを含み、大量に摂取すると嘔吐や下痢、倦怠感等の症状を引き起こします。