コバノズイナの花

 ズイナ科ズイナ属のコバノズイナは高さ1~2mほどの落葉低木で、アメリカ東部を中心に分布し、湿地や森、小川や池の畔などに自生しています。葉は単葉で互生し、長さ5~12cmの楕円形~倒卵形で、縁に刺状の細かい鋸歯があります。葉の裏面脈上に白い毛がはえ、葉は秋に紅葉します。

 枝先または葉腋に長さ10cmほどの総状花序を出し、多数の花を密につけます。花は径1㎝ほどのクリーム色の5弁花で芳香があります。

 日本へは明治初期に渡来しました。ズイナ(髄菜)という名前は、枝の髄が行灯の灯心に利用され、若葉が食用にされたことに由来します。