スダジイの花

 スダジイ福島県新潟県佐渡)以西の日本全国に分布するブナ科の常緑広葉樹。食べられるドングリがなる木として知られ、古代から重要な食糧となってきた。

 スダジイは幹や枝が分かれやすく、「鎮守の森」をつくる代表的な樹木であり、地方では寺社に、都市部では学校などに広く植えられてきた。スダジイが一本あるだけで大きな森があるように見える。湾岸地域でもあちこちに植えられている。葉の裏側には黄色あるいは銀白色の毛が鱗状に生じ、街路から見上げると木全体が黄色や白に輝いて見える。

 スダジイの開花は5~6月。花には雌雄があり、雄花は新枝の基部から垂れ下がる。形も臭いもクリに似ていて、多くの人には「臭い」臭いとなっている(画像は雄花)。