ルドベキア「ヘンリー・アイラーズ」の花

 オオハンゴンソウ属(Rudbeckia)の原産地は北アメリカです。多年草ルドベキア・ラシニアタ(R. laciniata)は日本では「オオハンゴンソウ」と呼ばれ、特定外来生物に指定され、駆除の対象になっています。ですから、妙高戸隠連山国立公園のいもり池周辺や笹ヶ峰では毎年その駆除が行われてきました。オオハンゴンソウは明治時代に輸入され、野生化が確認されたのは1955年。ルドベキア、ハナガサギク、ヤエザキハンゴンソウなどと呼ばれてきました。

 園芸学者のヘンリー・アイラーズが散歩中に群生しているルドベキアの中に違う花弁のものを見つけ、農場で増殖し、2003年に正式に公表したのが画像のルドベキアで、彼の名前がついています。

 オオハンゴンソウ属は30種類の種を含み、ルドベキアという名で園芸種として市販されているものは輸入の際、種類名証明書の添付が必要とされています。現在、特定外来生物に指定され、規制や防除の対象になっているのはオオハンゴンソウ一種類のみです。