ハマボウの花

 豊洲にはハマボウが多い。それらが7月中旬には一斉に花をつけた。ハマボウの開花時期は7月から8月まで。黄色のとても爽やかな花で、「浜に生える朴の木(ほおのき)」からハマボウ(浜朴、黄槿)となった。豊洲の場合は海に近いせいで多いのではなく、単に植林の結果である。

 ハマボウアオイ科フヨウ属の落葉低木。同じフヨウ属のオクラの花に色も形もよく似ている。ハマボウの花の黄色は黄色そのものに見える(画像)。ハイビスカスと同じように、朝咲いて夕刻にはしぼむ一日花(画像からもわかるように、次から次と蕾が開き、滞ることなく咲く)。日本原産の野生のハイビスカスである。しぼんだ花は燈色に変わる。海水につかっても育つため、「温帯のマングローブ」とも言われている。

 ハマボウの花の中心部は暗赤色で、中心のメシベに多数のオシベが合着している。私は既述のハマゴウとよく名前を言い間違えるが、ハマボウは黄色の花の比較的大きな木、ハマゴウは紫色の花をつける小木である。