アキグミの実を探していて、その葉の裏側にいたのが画像のクサカゲロウ。最初は白く光るだけで、正体不明でしたが、確かにそれはカゲロウで、寿命がきわめて短い水生昆虫(カゲロウ目)。陽炎は春の晴れた日に地面の近くで見られる自然現象で、光が不規則に屈折して生じる「揺らぎ」を指しています。そこから、儚いものや短命を示す言葉として使われ、春の季語でもあります。一方、「蜻蛉」はトンボ目の昆虫で、そのはかない生涯から、「蜻蛉の命」は短命で儚いものの象徴とされてきました。
そのクサカゲロウを見つけたのはアキグミの葉裏でしたが、そのアキグミの実が11月の太陽の光を受けて輝き、命の美しさを見せています。クサカゲロウとアキグミの実は命の姿の表現のされ方の違いを見事に示してくれています。命の輝きを憚ることなく示している輝く実と、葉裏の透き通るようなクサカゲロウの静かな命とは、命の意味の奥深さを教えてくれているようです。そして、動物の命は時には静的、植物の命も時には動的であることを見事に示してくれています。



