キマダラカメムシの幼虫と成虫

 キマダラカメムシの若い幼虫は淡褐色に黒と朱の横縞模様が背面全体に並び、成虫になるのが近い幼虫は粉を吹いたような暗い灰色に、規則的なオレンジ色の星が並びます(画像は4齢か5齢の老熟幼虫)。成虫は国内に生息するカメムシ亜科の中で最大の大きさをもち、色は黒褐色で、黄色の小斑紋が散布され、頭部から小楯板にかけて黄色の縦条があります(画像)。

 キマダラカメムシは広葉樹の樹液を吸っています。夏から秋にかけ、成長して大きくなった幼虫や成虫が幹に張り付くように樹液を吸っている姿が見られます。キマダラカメムシは1770年に長崎の出島で発見され、近年九州地方で分布が拡大し、1995年に広島、2008年に東京で見つかりました。キマダラカメムシの分布の変化から着実に温暖化が進んでいることがわかります。

 昆虫は幼虫から成虫になるまで何度も脱皮しますが、その回数は種によって異なります。若齢幼虫は1齢か、2齢の幼虫に使うことが多く、終齢幼虫は次の脱皮で蛹になるか、成虫になるかという状態のものを指し、老齢幼虫、あるいは老熟幼虫はすぐ蛹か成虫になりそうな、成熟した幼虫を指します。キマダラカメムシの若齢幼虫は淡褐色に黒と朱の横縞模様が背面全体に並び、老熟幼虫は粉を吹いたような暗い灰色に、規則的なオレンジ色の星が並びます。脱皮したばかりの時は白と赤のデザインで透けています。2齢幼虫までは群れていて、その後1匹毎に生まれた場所から離れていきます。キマダラカメムシの幼虫から成虫への変化は昆虫老人の心を躍らせてくれる見事な変態の連続です。

*より詳しく知りたい方は、「村松佳優の昆虫写真図鑑キマダラカメムシ(https://insect.design/kamemushimoku/kamemushika/kimadarakamemushi)」を参照してください。画像は最初が成虫、他は老齢幼虫です。