キマダラカメムシとの再会

 雌花をつけたソヨゴにキマダラカメムシがいる。この画像は昨年のキマダラカメムシである。カメムシは腹面にある臭腺から悪臭を伴う分泌液を出す。この液にはアルデヒド、エステル、酢酸、炭化水素が含まれ、兎に角臭い。敵の攻撃などによって分泌され、捕食者に対する防御と考えられている。群れでいるカメムシの場合、1匹が臭いを発すると、周辺のカメムシが直ぐに逃げ出す。つまり、カメムシの臭いは仲間に危険を知らせる警報フェロモンであり、さらに性フェロモンとしても使われている。

 キマダラカメムシの成虫は国内に生息するカメムシ亜科の中で最大の大きさをもち、色は黒褐色で、黄色の小斑紋が散布され、頭部から小楯板にかけて黄色の縦条がある(画像)。キマダラカメムシは広葉樹の樹液を吸っている。夏から秋にかけ、成長して大きくなった幼虫や成虫が幹に張り付くように樹液を吸っている姿が見られる。キマダラカメムシは1770年に長崎の出島で発見され、近年九州地方で分布が拡大し、1995年に広島、2008年に東京で見つかった。キマダラカメムシの分布の変化から着実に温暖化が進んでいることがわかる。

 昨日今年初めてキマダラカメムシをエノキの幹に見つけた。クサギカメムシは全体が暗褐色で、模様は不鮮明だが、キマダラカメムシはクリーム色で模様が鮮明である。