秋のアスクレピアスの花

 キョウチクトウ科のアスクレピアスは南北アメリカに約120種が分布する多年草です。日本には江戸末期に渡来しました。和名は種に白い綿毛がつき、「外来の綿」という意味で「トウワタ(唐綿)」になりました。

 アスクレピアスの花期は夏から秋まで。花期になると、茎の上部の葉の付け根から花序を出し、独特の形をした花をつけます(画像)。花は小さく、一つの花序に10~25個の花がつきます。花の中心部には雄しべと雌しべが一緒になったずい柱があり、ずい柱の周りには副花冠があります。副花冠には角のような付属体がついていて、ずい柱を囲んで突き出ます。外側に反り返っているのが花冠です(画像)。

 アスクレピアスの花に来ているのがスズメバチ科のセグロアシナガバチ。名前の通りに足が長く、飛んでいるときは足を下げています(画像はメス)。セグロアシナガガバチは湾岸地域でもよく見られます。また、最後の画像にはクロヤマアリの姿も見え、11月に入ってもハチやアリが健在で、アスクレピアスの花の中に彼らの元気な姿を見ることができます。