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残暑の中のニチニチソウとヒャクニチソウ

 ニチニチソウ(日日草)は北アメリカ原産の植物で、明るい色合いの花をたくさんつけるのが特徴です。花色はピンク、白、赤、紫など多様で、暑い夏でも元気に咲き続けるため、多くの人に愛されています。ヒャクニチソウ(百日草)も北アメリカ原産ですが、主に花壇や切り花として利用されます。ヒャクニチソウは特に夏の終わりから秋にかけて長期間花が咲くため、その名がつきました。花の形はひまわりやマリーゴールドに似ていて、色はオレンジや黄色、それに赤などが主です。ニチニチソウとヒャクニチソウは見た目が似ている部分もありますが、花の色、育てやすさ、開花時期などで違いがあります。

 初夏から晩秋まで毎日次々に花をつけるのがニチニチソウ。キョウチクトウ科のニチニチソウは今年の高温の炎天下でも毎日綺麗な花を咲かせています。別名は「ビンカ」で、原産地はマダガスカルやスンダ列島などの暖かい地域。そのため、夏の暑さや多湿に滅法強い。その名前から想起するのは「日日是好日(にちにちこれこうにち、にちにちこれこうじつ)」という雲門文偃(うんもんぶんえん)の有名な禅語。『碧巌録』第六則に収められている公案で、「日々是好日」とも表記され、「ひびこれこうじつ」と読みます。「日日是好日」は、文字通りには「毎日が好い日」という意味で、そこから、そもそも日々の良し悪しを一喜一憂することが誤りで、常に今この時が大切なのだ、あるいは、あるがままをそのまま受け入れるのがよい、といった禅の解釈がなされてきました。

 キク科のヒャクニチソウの花期は5~11月。花色は赤、朱、ピンク、紫、白、黄など。これまで仏花のイメージが強かったのですが、現在は学名の「ジニア」で呼ばれることが多くなり、ガーデニングや寄せ植え、切り花などでも人気があります。学名はZinnia elegans。属名の「Zinnia」はドイツ人植物学者のヨハン・ゴットフリート・ジン(Johann Gottfried Xinn/1727 – 1759)にちなみ、種小名の「elegans」は「優美な」の意です。命名者は「植物分類学の父」と呼ばれるスウェーデンの学者カール・フォン・リンネ。リンネはジンの師に当たり、早世した弟子を悼んで献名しました。現在、園芸店では学名の「ジニア」の名で流通することが多くなっています。

(ニチニチソウ)

(ニチニチソウ)

(ヒャクニチソウ)

(ヒャクニチソウ)