デージーの花

 キク科のデージーBellis perennis)はヨーロッパや地中海沿岸を原産とする一年草です。3月頃から5月上旬にかけて花を咲かせます。和名は小さくて可愛らしい菊のような花姿から「ヒナギク(雛菊)」と名付けられました。デージーは「太陽の目」を意味する「Day’s eye」に由来し、別名はチョウメイギク(長命菊)、エンメイギク(延命菊)です。「長命、延命」はデージーの開花期が長いことに由来します。日本では園芸植物として栽培されていますが、イタリアの国花です。

 デージーの花の真ん中には黄色い筒状花が集まり、その周りを舌状花が取り囲んでいます。日本には明治時代初期に渡来し、北海道などの冷涼な地域を中心に定着しています。多くの系統、品種があり、花形や花色、性質も様々です。