マホニア・メディア「チャリティー」から遡る

 マホニア・メディア 「チャリティー」(天頂咲ヒイラギナンテン/西洋ヒイラギナンテン)はメギ科マホニア(ヒイラギナンテン)属の耐寒性常緑低木で、花は12~1月にかけて咲く。画像は今咲いている花で、黄色が眩しい。樹高1~4m程の園芸種。

 ヒイラギナンテンは中国、ヒマラヤ原産で、中国で改良されたものだが、マホニア・チャリティーはそのヒイラギナンテンと台湾原産のものの交配種で、最近は公園などでよく見かける。ヒイラギナンテンが早春に花をつけるのに対して、マホニア・チャリティーは冬咲きの柊南天(ひらいぎなんてん)。

 ナンテンは秋から冬に赤い実をつける。雪の中の赤い実は私の子供の頃の記憶として今でも鮮明に残っている。私がマホニアを子供の頃に見たら、雪の中の黄色の花が記憶に残ったことだろう。5月頃に花を咲かせ、冬に真っ赤な実をつけるナンテンと、冬に黄色い花を咲かせ、6月頃に黒紫色の実をつけるヒイラギナンテンとはまったく逆の生活パターンをもっている。

 最近はオタフクナンテンヒイラギナンテン、さらにはナリヒラナンテンといった名前をよく聞く。グランドカバーとして最近どこでも目にして食傷気味なのがオタフクナンテン(お多福南天)。ナンテンから作出された矮性種で、ナンテンとは相当外見が異なる。葉が短い楕円形で大きく、常緑樹なのに紅葉し(画像)、赤い実どころか、実さえつかない。

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ナンテンの実

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オタフクナンテンの葉