マーガレット(木春菊)やデージー(雛菊)などの白い花、シーツや布団などの白っぽい洗濯物によく集まってくるのがヒメマルカツオブシムシ。画像のように白色と茶色のまだら模様をもつ小さな甲虫で、人を刺すことなどなく、危険な病気を媒介することもありません。まだら模様のヒメマルカツオブシムシの成虫は白いものに誘引されやすく、洗濯物について屋内に入り、また、キク科の白い花の花粉を食べるため、庭やベランダに集まります。
ヒメマルカツオブシムシの幼虫は鰹節が大好物で、それが名前の由来です。鰹節は昔から必需品で、人々に人気があっただけでなく、カツオブシムシ類にも大人気でした。幼虫の食性は幅広く、鰹節の他、煮干しなどの動物性の乾燥食品や、羊毛や絹を用いた衣類、毛皮などを食べる厄介な虫です。ですから、幼虫は食品害虫と衣類害虫の二つの顔を併せ持っているのです。
成虫の体長は2.5mm程で、幼虫とは違い、成虫は服に穴をあけることもなく、これといった害もありません。成虫の栄養源となるのは花の蜜や花粉。淡いピンクや黄色、白い花を好むようです。マーガレット、シャスターデージー、ハルジオン、ヒメジョオンなどのキク科の花が格段に好きなようです。
マダラガ科のブドウスカシクロバの成虫は春に出現し、その幼虫は6~7月にブドウの葉を食べます。幼虫は十分に成長すると、落葉中に繭を作って越冬します。果樹園のブドウにとっては幼虫こそが害虫です。ブドウの木の近くにこの黒い虫がいたら、数カ月後、ブドウの葉が食べられ、葉はすっかり透かされてしまいます。そして、それが名前の由来になっています。ブドウスカシクロバの幼虫の体長は大きくても20mm程度なので、彼らを発見するのは大変です。
*画像はいずれも無害の成虫ですが、有害なのは幼虫だけです。カラーの画像に黒い点のように見えるのがヒメマルカツオブシムシです。


