カリンの黄色い実

 近くのカリンは5月には実をつけ始めるのですが、長い間木についたまま熟成され、誰も採らないためか、今になっても黄色いまま残っています。何と半年以上実がついたままなのです。すぐ横にあるヒメリンゴの木も同じように赤く熟した実がついたままで、互いにその長さを競い合っているかのようにみえ、不思議な気持ちになります。植物の実は一体どれだけの期間、どんな理由でついているのか、知りたくなります。

 カリンの原産地は中国で、平安時代には既に日本に渡来していたようです。カリンの実は香りがよく、「カリンポリフェノール」という成分を含み、風邪やぜんそくのせきを止めに使われてきました。果肉は薄い黄色から橙黄色で、とても固く、無数の種が入っています。

 カリンとよく似ているのがマルメロ。カリンの実は楕円形に近いのに対し、マルメロは洋梨のような実。マルメロの若い実には軟毛がありますが、カリンにはありません。

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