2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ペンステモンの花

画像は園芸種のペンステモン・ハスカーレッドと思われます。ペンステモン属は約250種あり、北アメリカの西側のアラスカからグアテマラにかけて分布します。今では多数の園芸品種が作り出されています。日本で古くから栽培されているのは、大正時代に導入され…

サギゴケ属のトキワハゼとムラサキサギゴケ

ハエドクソウ科サギゴケ属のトキワハゼは、実がはぜること、秋が深くなってもまだ咲いていることから「常磐爆ぜ」という名前がつきました。トキワハゼは日本各地、アジアに分布する一年草です。花は春から秋まで咲き続け、それが名前の「常盤」になっていま…

ニゲラの花

ニゲラの和名は「クロタネソウ」。キンポウゲ科クロタネソウ属の一年草で、原産は地中海沿岸、西アジア。5月~7月頃に花を咲かせ、草丈は40cm~90cm程の繊細な細い茎が伸びて枝分かれをし、その先に3cm~5cmの軽やかな花を一輪咲かせます。 花は細かく裂けた…

オリーブの花

オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑高木で、地中海地方の原産。料理にかかせないオリーブオイルはオリーブの果実から採取されます。オリーブは南欧を連想させるイメージと、葉裏の灰白色が印象的で、湾岸地域でも人気があります。初夏に白や黄白色の4枚の…

ブラシノキの花姿

一昨日ブラシノキの花と昆虫の関係について記した。ブラシノキはオーストラリアの乾燥地が原産のためか、極端に乾燥したときや山火事のときに実が開き、中の細かい種子が風に飛んで散布される。山火事で焼き払われた土地にすばやく芽を出して、その土地一帯…

チリアヤメ、ニワゼキショウ、オオニワゼキショウの花たちの比較

それぞれの相対的な大きさを知るには、一緒に写った画像が一番簡単な方法です。三つの野生種のどれか一つを知っていれば、他の二つの相対的なサイズも一目瞭然です。知らないものがあれば、自分で知っているものを基準に、そのもののサイズを推定してみて下…

ナワシロイチゴの花

ナワシロイチゴ(苗代苺)はバラ科キイチゴ属の植物で、サツキイシゴ、ワセイチゴなどの別名がある。日本、朝鮮半島、中国などに分布するイチゴ。ナワシロイチゴの茎や葉柄にはトゲがたくさんあり、このトゲを使って、周囲の植物に絡みつき成長していく。い…

アルストロメリアの花

ヒガンバナ科のアルストロメリアの和名は「百合水仙」で、南アメリカ原産。昭和初期に渡来。5~7月頃に、画像のような色あいの花が開く。花びらの斑点が特徴で、花持ちがよい。 アルストロメリアは球根の植物。鉢植えでも地植えでも育てられる。アルストロ…

イヌコリヤナギの葉色

ヤナギというと、私は雪解けの3月下旬の川原のネコヤナギの花穂(雄花)を思い出す。同じヤナギ科のイヌコリヤナギ(犬行李柳)は栽培品種であるハクロニシキ(白露錦)が湾岸地域でもよく栽培されている。ヤナギの仲間は雌雄異株で、ハクロニシキも春に立…

ブラシノキの花

ブラシノキは「ブラシの木」のことで、花の形がビン洗いの円筒形のブラシそっくりです。私などは柔らかい筆に対して、堅いブラシを想像して、そのブラシの中に飛び込む昆虫や鳥は勇気があると思ってしまうのですが、どうもそれは素人の誤解のようです。 フト…

赤いバラと白いバラ

グリム童話の『しらゆきとべにばら』の原題はSchneeweißchen und Rosenrot、英訳すればSnow-White and Rose-Red、つまり、スノーホワイトとレッドローズ。また、ばら戦争(War of the Roses)は1455年から85年まで30年間、ランカスターとヨーク両王家の間で…

ピエール・ド・ロンサールの花

ツルバラのピエール・ド・ロンサールはバラの品種の一つ。マリー・ルイーズ・メイアンが作出したもので、フランスを代表する詩人ピエール・ド・ロンサールにちなんで名づけられました。 世界バラ会連合が3年に1回開催する世界バラ会議で選出する「世界中で愛…

トキワツユクサの花

ツユクサに先んじてトキワツユクサ(常磐露草)が花をつけている。ツユクサ科ムラサキツユクサ属のトキワツユクサの別名はノハカタカラクサ(野博多唐草)で、三枚花弁の白花が特徴(画像)。三角形の白い花で、中央には1本の白いめしべがあり、それを黄色の…

東京BRT

東京BRTは東京都心と臨海副都心を結ぶバス。2020年から4停留所でプレ運行を始め、今年の4月に豊洲や東京テレポートを含む3ルートに広げた。東京オリンピックで運行されると期待していたのだが、それが中止になり、ようやくの運行拡大で、今はいずれ乗ってみ…

ストレリチアの花

画像はストレリチア・レギナエ(Strelitzia reginae)で、ストレリチアの代表的な種類です。花は鮮やかなオレンジ色の萼と青色の花弁からなるストレリチアは南アフリカ原産で、明治初期に日本に渡来。「ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)」という和名は花の姿が…

ラムズイヤーの花

シソ科イヌゴマ属のラムズイヤー(lamb's ear)はトルコ、アルメニア、イラン原産である。和名はワタチョロギ。ふわふわの葉を触ってみるとぬいぐるみのように触り心地がよく、「羊の耳」という英語名にすぐ納得できる。 白く美しいシルバーリーフを持ち、園…

ヤマボウシの花

湾岸地域にはヤマボウシよりハナミズキが多い。共にミズキ科ヤマボウシ属の落葉高木で、よく似た花をつけるが、花期はハナミズキの方が1か月ほど早い。そのため、今はヤマボウシの花が咲き出している。ヤマボウシは日本原産で、「山法師」という名はその特徴…

アオスジアゲハ

黒地に鮮やかなブルーの紋様が翅を走り、付け根付近と後翅の下の方に赤が入るアオスジアゲハ。飛翔力が高く、早いスピードで樹木や花のまわりを巧みに飛び回る。オスは、湿った地面で吸水することも多い。今年もアオスジアゲハが元気に飛び廻っている。幼虫…

エノキの青葉と青い実

湾岸地域に意外に多いのがエノキ。エノキはケヤキと同じニレ科の植物ですが、ケヤキが太い枝を上に向かって伸ばすのと違い、エノキは横方向にも太い枝を伸ばします。そのため、樹形はより横に広がり、夏に木陰をつくります。そこで、エノキの漢字は「榎」で…

アメリカテマリシモツケの園芸二種

アメリカテマリシモツケは北米原産の耐寒性のある落葉低木で、バラ科フィソカルプス属(シモツケ属ではありません)。日本で栽培されるのはコデマリに似た花を多数咲かせるアメリカテマリシモツケで、育てやすく、花つきもよいことから、ガーデニング花木と…

ジューンベリーの実が色づく

原産地が北アメリカのジューンベリーはバラ科ザイフリボク属の低木で、私が好きな白い花と赤い実をつける。その和名はアメリカザイフリボク。ザイフリは「采振り」で、戦国武将が指揮する際に用いた「采配」に見立てて命名されたもので、別名はシデザクラ。 …

カルミアの花

カルミアは春になると、浅い五角形の筒状の小花を咲かせます(画像)。カルミアはツツジ科カルミア属の耐寒性常緑低木です。カルミア属は7種だけの小さな属で、北アメリカとキューバに分布する常緑低木です。本来「カルミア」はツツジ科カルミア属の花木全般…

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラ

ゴマダラチョウはタテハチョウ科のチョウで、黒色地に白色の斑紋が散りばめられた翅をもつ大きなタテハチョウ。複眼は橙色で、口吻は黄色。平地から山地まで広く生息し、本州、四国、九州のほぼ全域に分布します(最初の画像は昨日遭遇した個体)。 関東地方…

新緑の中の枯れ姿

今の道端や野原は新緑の真っただ中だが、そんな満面の緑の中に枯れたとしか思えない姿があちこちに見えています。枯れ姿の自己主張にも思えるのですが、枯れて見えるのは葉緑素がないからに過ぎません。葉緑素欠如の理由は他の植物に寄生しているため。その…

ハナヤエムグラの花

毎年ハナヤエムグラ(花八重葎、Sherardia arvensis)を見てきたが、今年も無事に再会できた。ハナヤエムグラはアカネ科の植物で、原産地はヨーロッパ、北アフリカ、南西アジアで、日本では帰化植物として知られている。ハナヤエムグラ属の唯一の種であり、…

ニワゼキショウ探索

このところ何日か、湾岸地域の空き地や道端でニワゼキショウを見つめてきました。目的の一つはルリニワゼキショウ(瑠璃庭石菖、別名アイイロニワゼキショウ(藍色庭石菖))を見つけることでした。残念ながら、まだ見つけていません。 ニワゼキショウの仲間…

ガウラの花

ガウラ(ハクチョウソウ)は初夏から秋まで次々と白やピンクの花を咲かせる宿根草で、アメリカのテキサス州やルイジアナ州に自生する植物。草丈は90~150cm、開花期は5~10月。伸ばした茎の先端に約1.5cmの小さな花を咲かせます。花姿が白い蝶の飛んでいる姿…

ビスカリアの花

ビスカリアは、北アフリカ及び南ヨーロッパの地中海沿岸地域原産のナデシコ科シレネ属の秋まき一年草です。ビスカリアという名前の由来は、それが以前ビスカリア属に分類されていたことによるものです。和名はコムギセンノウと呼ばれますが、これは、ムギセ…

ムラサキセンダイハギの花

「センダイハギ(仙台萩、千代萩、先代萩)」は仙台藩の伊達騒動を題材にした歌舞伎「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」に由来すると言われています。 でも、ムラサキセンダイハギはマメ科ムラサキセンダイハギ属の多年草で、北アメリカ原産です。マメ科…

シャクナゲの花

「石南花」は夏、初夏の季語ですが、シャクナゲには西洋シャクナゲと日本シャクナゲの2種類があります。西洋シャクナゲは二季咲きが多く、4月には開花します。ツツジ科ツツジ属のシャクナゲは常緑低木で、葉は単葉といった特徴があります。花色には赤やピン…