ストレリチアの花

 画像はストレリチア・レギナエ(Strelitzia reginae)で、ストレリチアの代表的な種類です。花は鮮やかなオレンジ色の萼と青色の花弁からなるストレリチア南アフリカ原産で、明治初期に日本に渡来。「ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)」という和名は花の姿が「極楽鳥」のトサカに似ていることから。オレンジ色の萼(がく)をもち、これがとても目立つ。

 ところで、どうしてゴクラクチョウカは極楽鳥のトサカに似ているのか。動物を呼び寄せるための擬態であるなら、どのような理由、目的があるのだろうか。この問いはとても興味あるものだが、前に記したラムズイヤーの質感とストレリチアのそれを比べてみてほしい。柔らかい質感と堅い質感はまるで正反対のものである。私たちは形態の違いにどうしても注目しがちだが、質感の違いに関心を持つなら、ストレリチアラムズイヤーとはまるで違う印象を私たちに与えるようだ。

*最初の二枚の画像がストレリチア、最後がラムズイヤー