トキワツユクサの花

 ツユクサに先んじてトキワツユクサ常磐露草)が花をつけている。ツユクサムラサキツユクサ属のトキワツユクサの別名はノハカタカラクサ(野博多唐草)で、三枚花弁の白花が特徴(画像)。三角形の白い花で、中央には1本の白いめしべがあり、それを黄色の6本のおしべが取り囲んでいる(画像からはわかりにくい)。画像から白い複数の細かい毛が雄しべの周りに密生しているのが見えるが、それらは雄しべではない。

 トキワツユクサ南アメリカ原産で、日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、野生化している。湾岸地域でも野生化したトキワツユクサがあちこちにあり、画像もその一つ。トキワツユクサツユクサムラサキツユクサの仲間だが、名前が示すように常緑。

*全体が緑色のものをミドリハカタカラクサと呼び、紫色を帯び結実するものを狭義のノハカタカラクサとするようになってきているようである。

**ハカタカラクサは葉に二筋の白く太いラインが入っているが、ノハカタカラクサにはラインがない。ハカタカラクサの「ハカタ」は「博多帯」のこと。