オリーブの花

 オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑高木で、地中海地方の原産。料理にかかせないオリーブオイルはオリーブの果実から採取されます。オリーブは南欧を連想させるイメージと、葉裏の灰白色が印象的で、湾岸地域でも人気があります。初夏に白や黄白色の4枚の花びらを持つ花を咲かせますが、その花は控えめで、目立ちません(画像)。10月を過ぎると実が完熟し、黒褐色になり、オイルやピクルスの原料になります。

 「平和の象徴」としてハトが口に葉をくわえているデザインの葉はオリーブの葉です。オリーブが「平和の象徴」とされるのは『旧約聖書』のノアの箱舟のエピソードに由来します。ハトがくわえてきたオリーブの枝を見て、ノアは洪水が引いたことを知ります。

 オリーブは果実や葉が主役で、花は脇役に過ぎないようです。