オリーブの実

 台場の端にあるホテルにはたくさんのオリーブの木があり、昔なら珍しい光景だったのですが、今の湾岸地域にはそこかしこにオリーブが植えられ、日常の風景になっています。オリーブはモクセイ科の常緑高木。実がオリーブ・オイルの原料や食用になるため、広く栽培されてきました。オリーブの木は芝生の緑の中で結構引き立つのですが、その理由は葉にあるようで、細長い楕円形の葉は表側が光沢のある深い緑色、裏側が美しい銀白色を帯びていて、それが爽やかさを生み出しているようです。

 オリーブの実は苦くて生食はできませんが、塩漬けやオイルを楽しむことができます。スペインやイタリアなど地中海地方が原産で、乾燥に強く、日当たりの良い風が通る環境を好みます。初夏には小さなクリーム色の花を咲かせます。結実すると最初の頃は実の色は緑色で、それが熟していくにしたがい、赤から黒へと変化していきます。

 今年のオリーブの実はまだ僅かだけ色づき始めただけですが、これから暫くはその実の色づき具合を楽しむことができそうです。