パンパスグラスの花穂

 秋の風景にススキは欠かせないものですが、湾岸地域ではススキだけでなく、お化けススキのようなパンパスグラスもあちこちで見ることができ、少々変わった秋景色を演出しています。

 雌雄異株のパンパスグラスは雌株の花穂の方が大きく、長い毛があります。「シロガネヨシ」とも呼ばれ、イネ科の多年生植物です。南アメリカ地方原産(ブラジル、アルゼンチン、チリ)で、「パンパスグラス」は英語名で、南米の大草原(パンパス)に生えている草(グラス)という意味です。

 ラプラタ川流域に広がる草原地帯のパンパスグラスは明治の中頃に入ってきたようです。画像からわかるように、花穂は長く、絹糸のような光沢のある毛が密生し、日本では「大草原の秋の風景」の演出にピッタリの植物になったようです。