パンパスグラスの花穂

 暑い8月も僅かとなり、夏が暦の上では終わろうとしています。ススキより先に秋を告げてくれるのがパンパスグラスの花穂です。羽毛のようにやわらかそうで、英語名は南米の大草原(パンパス)に生えている草(グラス)という意味です。

 パンパスグラスはアルゼンチンからブラジル南部にかけて分布する大型の多年草です。草丈は大きなものだと3mにも達します。風に揺れる姿は雄大で、日本のススキとは別の情緒をもっています。

 日本には明治の中頃に入ってきたとされます。湾岸地域では公園などに植えられています。開花期は秋で、花茎を長く伸ばして、ふさふさした銀白色の花穂をつけます。花穂の長さは70cm前後あり、絹糸のような光沢のある毛が密生します。