ミューレンベルギアとチカラシバ

 イネ科の植物と秋は縁が深いと感じるのは私だけではない筈です。画像だけでも、多くの人が秋の気配を感じることができます。

 ミューレンベルギアはイネ科ネズミガヤ属の常緑多年草で、学名はMuhlenbergia capillaris。和名はネズミガヤ。ミューレンベルギアは乾燥した疎林や森林地帯、サバンナ、山の岩肌周辺などに自生しています。ワイン色の穂が魅力的なグラスで、煙が立ち込めたような柔らかな雰囲気を醸し出します。

 イネ科のチカラシバPennisetum alopecuroides)はススキに似た大型の雑草で、開花はススキよりやや遅れます。名前の「力芝」は強靱で根の張りが強く、力を入れても容易に抜けないことから付いたようです。チカラシバに花穂が緑白色になるものがあって、アオチカラシバと呼ばれています。