2023-11-02から1日間の記事一覧

石榴五句

「柘榴の花、花石榴」は柘榴の花が6、7月に咲くため夏の季語ですが、「柘榴」は秋の季語です。私の柘榴の記憶は今でも鮮明で、その花、実、そして実の味もよく憶えています。私の記憶の断片は次のような俳句で表現できます。 高浜年尾 柘榴の実噛めば思い…

秋の柿

二日前に柿の実について記しましたが、柿は秋の季語として俳句にもよく登場します。柿が大好きな子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」という句はとても有名です。柿を食べていると、折よく法隆寺の鐘の音も聞こえてきた、というのがこの句の情景ということ…

ミューレンベルギアとチカラシバ

イネ科の植物と秋は縁が深いと感じるのは私だけではない筈です。画像だけでも、多くの人が秋の気配を感じることができます。 ミューレンベルギアはイネ科ネズミガヤ属の常緑多年草で、学名はMuhlenbergia capillaris。和名はネズミガヤ。ミューレンベルギア…

センリョウの実

センリョウはセンリョウ科の常緑低木で、江戸時代までは、「仙寥花(センリョウカ)」と呼ばれていましたが、見た目の似ている万両(マンリョウ)よりも実のつき方がまばらなため、千両になったと言われています。樹高は50~80cmほどで、縁にギザギザのある…