イチモンジセセリ

 セセリチョウ科のイチモンジセセリ(一文字挵)は5~10月にかけ、3~4回発生します。北海道から沖縄までのどこにでも普通に見かけます。都会の真ん中から高原に至るまで様々な環境で見られ、湾岸地域でもあちこちにたくさん見ることができます。

 幼虫はイネやススキ,クサヨシ,カヤなどを食べます(*)。翅表は濃い闇褐色で、翅裏は黄褐色をしています。後翅に4個の白い斑紋が一直線に並び、この斑紋から「一文字」の名がつけられました。

*第2世代幼虫以降の若齢幼虫はイネの上位葉を食害し、齢が進につれ、潜んで葉を食害するようになります。そのため、イチモンジセセリの幼虫はイネにとって害虫です。