ルリフタモジの花

 イチモンジセセリ(一文字挵)の次はルリフタモジ(瑠璃二文字)で、「瑠璃(色)」となっていますが、青紫色ではなく、薄紅紫色です(画像)。

 ヒガンバナ科ツルバキア属のルリフタモジは学名のツルバギア・ビオラケアでも呼ばれる栽培種です。ツルバギア属はネギ属に近く、主に南アフリカに約24種が分布しています。ルリフタモジの葉は長さ30~40センチの線形で、根生し、傷つけるとニンニクの匂いがします。ルリフタモジの「フタモジ」は「ニラ」のことですから、「瑠璃色の花が咲くニラ」がルリフタモジです。

 ルリフタモジに近いのはニラよりハナニラ花韮ヒガンバナ科ハナニラ属)です。ハナニラはアルゼンチン原産で、明治時代に観賞用として導入され、それが逸出し、帰化しています。画像も道端で花をつけたハナニラで、葉にはニラやネギのような匂い(臭い)があります。野菜のニラはヒガンバナ科のネギ属です。

ニラ

ハナニラ