アリウムの花

 ニラの仲間のアリウム・セネスケンス(Allium senescens、ヒガンバナ科ネギ(アリウム)属) が今咲いています(画像)。ジャーマンガーリックとも呼ばれる野生のアリウムです。アリウムは属の中に約887種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。

 かつてはユリ科アリウム属と分類されていたのですが、ニラと同じで近年分類が変わりました。ニラの分類の仕方はこの50年程で随分変わりました。古典的な分け方によれば、ニラはユリ科でしたが、近年のゲノム解析によってネギ科になり、最近はヒガンバナ科が有力となっています。どの部分に注目するかによって、科の扱い方が違ってくるようです。タマネギ、ネギ、ニンニクも、そして、アリウムもニラと同じで、今ではヒガンバナ科ネギ属です。

 分類は見える形、そして交配可能か否かでなされてきましたが、20世紀後半からの遺伝子を使った分類へと変わり、大きな変化がありました。その結果、ニラもアリウムも共にヒガンバナ科となった訳です。