ネリネ・サルニエンシス(Nerine sarniensis)は1800年代にダイヤモンドの採掘のために南アフリカに入植したヨーロッパ人がイギリスに持ち帰り、品種改良が始まったとされています。冬にヒガンバナに似た花を咲かせます。ヒガンバナに似ているため、日本ではあまり人気がありませんでしたが、欧米では育種が盛んに行われました。花弁が宝石のようにキラキラ輝くことから「ダイヤモンドリリー」の名前で親しまれ、近年は日本でも注目されるようになりました。
ネリネはヒガンバナ科のリコリスと似ていますが、ヒガンバナ(=リコリス)はヒガンバナ科リコリス属で、ネリネはヒガンバナ科ネリネ属です。ネリネは南アフリカ原産ですが、ヒガンバナはアジア東部が原産です。ネリネは雌しべと雄しべの長さがあまり変わらないのに対し、ヒガンバナは雌しべが雄しべより長く突き出し反り返ります。
*アマリリス、ホンアマリリス、ヒガンバナ、ネリネはどれもよく似ています。