セイタカアワダチソウの中のキクイモ

 セイタカアワダチソウの花は秋の黄色の代表格だが、キクイモ(菊芋)の黄色の花もそれに劣らず印象的である。キクイモはキク科ヒマワリ属の多年草。そのためか、キクイモの花はヒマワリの花によく似ている。別名はアメリカイモ、ブタイモ、サンチョークなど。

 セイタカアワダチソウもキクイモも共に北アメリカ原産で、世界中に外来種として分布している。セイタカアワダチソウが1900年頃に日本に導入され、戦後に分布を爆発的に拡大した。一方、キクイモは幕末に渡来し、戦時中に加工用、飼料用によく栽培された。現在はほとんど栽培されておらず、ときに畑のすみや山麓などに野生化して残っている。

 今はかつての勢力は失せ、なぜか懐かしい姿になっているのがセイタカアワダチソウとキクイモで、嫌われものではなくなり、懐かしささえ感じるのは私だけではない筈だ。

*画像のセイタカアワダチソウとキクイモは有明の空き地で見つけたもの