秋のハマナスの花と実

 バラ属の植物は落葉低木で、雌雄同株。サンショウバラ(山椒薔薇)やハマナス(浜茄子)など日本の自生のバラを含め、一般的には春と秋の二度咲きする。古来より日本に自生するバラの原種の一つがハマナス(浜茄子、浜梨)。そのハマナスは西洋に渡り、私たちが現在楽しんでいる近代的なバラの誕生に大きく貢献した。

 ハマナスはその園芸種を含めて湾岸地域ではポピュラーな花。ハマナスは砂浜に自生すると教えられ、ずっとそう思っていたのだが、河川敷や公園に当たり前のように植えられていて、秋咲きの花が咲いている。

 私などはハマナスと聞くと、森繁久彌の「しれとこ旅情」が浮かんでくるが、実は古くから詩歌に詠まれていたのがノイバラとハマナスで、正に日本の野ばらなのである。

*プチトマトに色も形もよく似たハマナスの実はローズヒップと呼ばれ、ビタミンCを豊富に含んでいる。ハーブティー、ジャム、スキンケアオイルの材料として用いられる。