カネノナルキの花たち

 カネノナルキ(金のなる木)は昭和を代表する観葉植物。若い頃は下町の路地でよく見かけましたが、今は随分と減りました。カネノナルキはベンケイソウ科クラッスス属で、南アフリカに分布する多肉植物。園芸名はカゲツ(花月)、和名はフチベニベンケイ(縁紅弁慶)。半ば野生化したカネノナルキが今あちこちで花をつけ出しています。英語でもマネーツリー(money tree)と呼ばれ、葉が硬貨に似ているのが名前の由来です。

 日本へは昭和初期に渡来し、葉は3㎝程度の卵形から長円形で、表面に美しい光沢があり、茎に対生します。葉が緑一色のものから、白やピンクの斑入り品種まであり、寒さに当たると赤くなります。花期は12月~3月。花も綺麗な星型で、5枚の花弁、雄しべ、雌しべがあります。