私はキク科の植物の特定が苦手で、自分が素人であることを思い知らされる。「ルリヒナギク」もなかなかわからず、ようやくキク科ルリヒナギク(フェリシア)属の観賞用の栽培種とわかった。画像からわかるように、紫みを帯びた濃い青色、つまり瑠璃色の花色のためブルーデージーとも呼ばれる。
普通デージーはヒナギクを指すが、ブルーデージーは多くのデージー、つまりヒナギクとは違って、夜に花を閉じない。総苞は緑色、周辺小花は約12個。
花弁や葉の幅が広めの本種アメロイデス種(Felicia amelloides)と、細めのアモエナ種(Felicia amoena)がブルーデージーという名前で売られているが、画像はアメロイデス種と思われる。どちらもよく似ていて、爽やかで自然な雰囲気があり、冬に貴重なブルー系の花として寄せ植えの素材に用いられている。
冬の今の時期に咲くのかと思ったが、真冬でも咲いている報告が幾つかあり、一安心。キク科の植物は花姿から予想できても、属や種を特定しようとすると、なかなか面倒で、日本を代表する冬の花なのにその懐の深さに逡巡する自分に気づくのである。