ゴマダラチョウはタテハチョウ科のチョウで、黒色地に白色の斑紋が散りばめられた翅をもつ大きなタテハチョウ。複眼は橙色で、口吻は黄色。平地から山地まで広く生息し、本州、四国、九州のほぼ全域に分布します（最初の画像は昨日遭遇した個体）。
関東地方では近年アカボシゴマダラというチョウがたくさん見られるようになっています。1990年代に関東地方に出現し、あっという間にその勢力を拡大しました。これに近い在来種はゴマダラチョウですが、こちらは白と黒だけの純和風の地味な装いです。それに対して、アカボシゴマダラの夏型は華やかな赤い紋が目立ちます（最後の画像）。
在来種のゴマダラチョウと中国から持ち込まれた外来種のアカボシゴマダラ。生態系への影響が懸念されていて、ゴマダラチョウもアカボシゴマダラも幼虫の植樹はエノキです。幼虫もよく似ていて、ゴマダラチョウは背中の突起が三つ、アカボシゴマダラは四つあります。
＊ほとんどの人はゴマダラチョウよりアカボシゴマダラにより惹きつけられる筈で、それは他の生き物にも成り立つと思われます。でも、それがどのように適応度に結びつくのか、私にはわかりません。
