ディエテス・グランディフロラ(Dietes grandiflora)は原産国の南アフリカでは公共の庭園や商業施設の美化、道端などでよく使われているようです。既に私もアヤメ科のディエテス・ビコロル、アフリカアヤメについて何度か記しました。色々調べていると、Dietes grandifloraはその名の通り、草丈は1.5mにもなり、また、大きな花が咲き、その花模様はアフリカアヤメによく似ています。
アヤメは春から夏にかけて花をつけると思われていますが、ディエテスは冬でも開花します。ジャーマンアイリスも11月にも開花しますから、不思議ではありません。ディエテスは白色の花を上向きに咲かせ、外花被片と内花被片は平開し、外花被片の基部には黄色と茶色の模様が入ります。花弁状の雄しべは中央が薄紫色で、先端は2つに裂け、内側に折れます(画像)。
*最後の画像は同じアヤメ科のディエテス・ビコロルで、私の好きな花です。アヤメやカキツバタについての日本人の感性は時代と共にどのように変わってきたのか、いずれじっくり考えてみたいものです。