ミニアイリス再訪

 既に2月8日にミニアイリスの花を記したのですが、冬枯れの花壇の端で芳香のある花をつけています。和名はコマチアヤメで、高さが7~15センチほどの矮性アイリス。

 ミニアイリスの一つがイリス・レティクラータ(Iris reticulata、画像)で、コーカサス山脈周辺のトルコやイラン、イラクそれにロジアに分布しています。日本ではレティクラータが有名ですが、その他にも様々な種類の改良・交雑品種が出回っています。

 ミニアイリスの花は早ければ2月頃から咲き始め、花の少ない時期によく目立ちます。普通のアヤメが5月に咲くことを考えると、レティクラータは随分と早咲きです。外花被片は青みがかった紫色から濃い紫色で、基部に鮮やかな黄色い縞模様があります(画像)。

 アヤメの仲間の総称は英語ではアイリス。アイリスの仲間には、アヤメ(文目)やカキツバタ(燕子花)のような日本古来のもの以外に、ヨーロッパ原生の西洋菖蒲(セイヨウショウブ)があります。日本での「アイリス」は欧米で作りだされた園芸品種を指し、ダッチアイリスやジャーマンアイリスなどを指しています。