チリアヤメ(ハーベルティア)再見

 アヤメ科のチリアヤメは学名のハーベルティア(Herbertia lahue)とも呼ばれています。チリアヤメは芝生の端などで点々と花を咲かせ、小さいながらも鮮やかな濃いブルーの色がとても印象的です。花は朝開いて、午後になると花弁が先端から捲れ、夕方にはしぼむ一日花ですが、次々と咲き続けます。花径は3cmくらいで、3枚の丸みのある花弁(外花被)が広がり、プロペラのように見えます。中心部には濃淡の模様が入り、3枚の小さな花弁(内花被)があります(画像)。

 チリアヤメは南米原産の多年草で、チリアヤメの「チリ」はその原産国の一つ。日本へは大正4~5年に入ったといわれ、関東地方以西の平野部では野生化している場所もあり、条件がよいとこぼれダネで自然にふえます。原産地ではしつこい雑草です。昨年チリアヤメを見つけた道端とほぼ同じ場所に今年も見ることができた(画像)。