赤い実:ナナミノキ、クロガネモチ、ソヨゴ

 ナナミノキ(七実の木)はモチノキ科モチノキ属の常緑高木。明るい緑の葉と鮮やかな赤い実のコントラストが特徴である。雌雄異株なので、実を楽しもうとすれば、雌木となる。葉は皮質で光沢があり、初夏に薄紫色の小さな花が咲く。秋から冬にかけて、クロガネモチに似た赤い果実をつける。そのクロガネモチもモチノキ科モチノキ属の常緑高木。湾岸地域はクロガネモチだらけで、今はその赤い実が目立ちだしている。ナナミノキの方がクロガネモチの葉よりやや細長い。沢山の実がなるので「七実の木」となったようだ。

 同じような赤い実をつけるソヨゴもモチノキ科モチノキ属の常緑小高木。ソヨゴは地味な安定感からか日本庭園には欠かせない植木で、モッコク、モクセイとともに「庭木の三大名木」とされる。

 ナナミノキ、クロガネモチ、ソヨゴと並べると、モチノキ属の仲間らしく、よく似た赤い実をほぼ同時期につけることがわかる。

*画像はナナミノキ、クロガネモチ、ソヨゴ

ナナミノキ

クロガネモチ

ソヨゴ