ピラカンサ、そしてソヨゴやナナミノキの赤い実

 タチバナモドキ、カザンデマリ、トキワサンザシは、いずれもバラ科タチバナモドキ属に属し、総称としてピラカンサと呼ばれ、棘があり、葉が長楕円形であるなど、とてもよく似ている。私には見分ける自信がない。

 ピラカンサは生け垣や鉢植えとして栽培される常緑低木で、まとめてピラカンサと呼ばれている。湾岸地域でもよく見かける。日本には明治時代に導入されたが、果実が美しく、特別な管理をしなくてもよく育つ。春に開花する花は白色で観賞価値が高く、秋には美しい果実がたわわに実り、葉は濃緑色で光沢がある。

 ヨーロッパ南部からアジア南西部に自生するトキワサンザシは、最も多く栽培される種類。鋸歯(きょし)がある葉は濃緑色で、両面とも毛がない。秋には鮮やかな赤色の果実を多数つける(画像)。

 一方、ピラカンサよりずっと実が少なく、色も地味なのがソヨゴやナナミノキである。見比べると、ピラカンサの実の色と量の圧倒的な迫力がわかる。

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ソヨゴ

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ナナミノキ