コブシの冬芽

 モクレン科のコブシの名は果実の集合体が「拳」に似ていることに由来。早春に白い花を咲かせ、葉が大きくて木陰を作りやすいため、湾岸地域でも街路樹や公園樹として広く利用されている。

 毛におおわれた芽鱗(がりん)に包まれている冬芽(ふゆめ、とうが)は、葉を落とした枝についているカプセル状のもの。冬芽を分解すると、中には小さく折りたたまれた葉や花の蕾が入っている。モクレン属のコブシ、ハクモクレン、ヤナギ属のネコヤナギの冬芽はよく似ている。

 コブシのグロテスクな実は既に落ちたが、その実ができた頃にはネコヤナギに似た新芽が出て、青葉の中で共存していた。コブシは花が美しいだけではなく、実も芽も個性が強く、面白い。

9月の芽

12月の芽

12月の芽