ボタンの花

 ボタン科のボタンは落葉低木。原産地は中国で、中国語と日本語の漢字名は「牡丹」。ボタンの花期は4月から5月で、新しい葉が出た後に咲く晩春の花。画像は今年のもの。8世紀頃に中国から薬用植物として日本に伝わった。その後、鑑賞目的で栽培されるようになり、江戸時代には数多くの園芸品種が作出された。

 ボタンと言えば、シャクヤク芍薬)が思い出される。同じボタン科だが、シャクヤクは木本(もくほん)ではなく、草本(そうほん)。シャクヤクの開花期は5月から6月で新しい葉が出る前に咲き、初夏の花である。シャクヤクの原産地は中国東北部からシベリア。平安時代にやはり薬草として伝えられた。

 ボタンはほとんどの品種で香りがないが、シャクヤクはバラのような香りがある。また、ボタンの花は花びらが1枚ずつ散るのに対して、シャクヤクの花は開花した状態で花の頭ごとそのまま下に落ちる。

江東区に「牡丹」という町名がある。かつて牡丹の栽培が盛んだったことが町名の由来。

シャクヤク