陽光の花

 桜の開花のニュースが飛び交っていますが、吉野の山のヤマザクラではなく、上野の山や目黒川のソメイヨシノというのがこれまでの東京のお花見。人間は欲張り極まりなく、桜の木が一本や二本では満足せず、できれば山野全体が桜の花に覆われ、満たされてほしいと願ってしまいます。人々は桜の小さな花の一輪を愛でるだけでなく、桜の花の集合全体をも見事だと賞賛するのです。

 最近は色んな種類の桜を見ることができます。「陽光」はアマギヨシノとカンヒザクラの交配種とのことで、ソメイヨシノより開花が早いのが特徴の一つです。一方、まだ三分咲きほどなのがオオシマザクラで、湾岸地域ではすっかりお馴染みになり、白い花と若葉の取り合わせが目に爽やかです。

*最初の二枚の画像が陽光、残りの二枚の画像がオオシマザクラ