クレマチスの暗紫色の花

 画像はClematis viticella 'Etoile Violette'という園芸種で、暗く濃い紫色の花が特徴のクレマチスです。クレマチスキンポウゲ科の蔓性の植物で、北半球の温帯に多く分布し、その種類は300種近くあり、日本にも20種ほどが分布しています。画像のような大きな花を咲かせるものから小さな花のものもあり、品種によって様々な花姿を楽しめます。

 現在のクレマチスは、テッセン、カザグルマなどの原種を交配させた園芸品種です。また、テッセンと呼ばれるものもカザグルマなどを原種とした園芸品種。Clematis viticella南ヨーロッパ、アジア南西部にかけて自生する種を交配親とする系統で、フランス生まれです。濃紫色の花弁に黄色の花芯のコントラストが美しく、蔓の節々に花をつけます。

*チューリップやタチアオイの黒に近い色の花のように、園芸品種の目標の一つが黒色の花ですが、暗紫色のクレマチスの花の魅力もそれにつながっているのかも知れません。