メラレウカの大木「スノーインサマー」

 青空の中のサンゴジュ(珊瑚樹)の花は積もった雪のようでしたが、メラレウカの花も雪の積もった木のように見えます。最も、原産地のオーストラリアでは誰も「スノーインサマー」とは呼ばなかった筈ですが…

 「スノーインサマー」と呼ばれるように、花が咲くと、まるで雪を被ったように見えるスノーインサマー(Melaleuca linariifolia)はフトモモ科コバノブラシノキ属のメラレウカ・アルテルニフォリア(Melaleuca alternifolia)の変種(画像)。メラレウカ・アルテルニフォリアの別名は「ティーツリー」で、この木の葉から採れる精油ティーツリー油」は消毒、皮膚の薬として用いられてきました。「ティーツリー」は探検家のクック船長がこの葉をお茶の葉として愛用したことからと言われますが定かではありません。スノーインサマーの種小名の「linariifolia」は 、花の「リナリア」に由来し、葉が似ていることを示しています。

 メラレウカは美しい常緑樹として知られ始めているようで、ミモザユーカリ、ポップブッシュ等のオージープランツの一つです。今、庭木としてポピュラーなメラレウカには雪が枝先に積もったように白い花が咲いています。

*最後の画像は花のないメラレウカ